また新しいシリーズを見つけてしまいました。これはヴィンテージものではなくて９１年初版のデル・レイブックス。
この絵で面白いのはカースンがかなり若く描かれていること。バローズのヒーローはキャラクターが結構カブる点が多いのですが、考えてみれば＜軌道計算のとき月の引力を見落とす軽率さ＞＜隣の庭に飛び込んでそこの娘にいきなり求愛してしまう無鉄砲さ＞など、カースンの若さを物語るエピソードはかなりあります。
それを、この表紙の＜若造＞のようなカースンはよく表していて、なるほどこれならジョン・カーターとは違うタイプのヒーローである、と思わせるものがあります。いわばキャラクターが立っている、というところ。贅沢を言えばドゥーアーレーがもう少し＜小娘＞っぽく描かれているとＯＫだったのですが、まあそんなに欲張ってはいけないのでしょう。


［エースブックス旧版］
［エースブックス新版］
［ピナクルブックス版］
［フォア・スクエアブックス版］
［Ｎ・Ｅ・Ｌブックス版］
［バイソンブックス版］

［対訳：名場面決め台詞］