ｅＢａｙオークションで２度取り逃がした末に３度目の正直で落札しました。
場面は「金星の海賊」の定番とも言える、ラストの「ドゥーアーレーを抱えて飛翔する鳥人」のシーンですが、大変個性的で素晴らしい出来です。画家は、明記されていませんが表紙のサインからおそらくエステバン・マロート、第２巻・第５巻の表紙も描いている人だと思います。独特の緑系のカラーで描いた曇天の中、逆巻く波と野性的な鳥人、そしてその手から逃れようとするドゥーアーレーの動き、いずれも見事な造形と言わざるを得ません。鳥人の頭の羽の色などは原作の記述とは異なるのですが、ここまで迫力満点な絵を描いてくれればこれでＯＫです。
ちょっと鳥人とドゥーアーレーの絡み具合が分かりづらいので中央部分の拡大図も付けます。ドゥーアーレーは両腕に力を入れて自分の体を鳥人から引き離そうとしていて、頭はその左肩のあたりにあるのですね。


［エースブックス旧版］
［デル・レイブックス版］
［ピナクルブックス版］
［フォア・スクエアブックス版］
［Ｎ・Ｅ・Ｌブックス版］
［バイソンブックス版］

［対訳：名場面決め台詞］

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